「このマンガがすごい!2021年度」にてオトコ編 第4位を受賞した「水は海に向かって流れる」をご紹介したいと思います!
ご紹介するタイミングを逃して、気が付けば2022年度ランキングが発表されていたので慌てて記事を作成しましたw
非常に名作で私も大プッシュです!
※本記事はネタバレを含みませんのでご安心下さい
作品紹介
書籍情報
作者 | 田島 列島 |
掲載誌 | 別冊少年マガジン |
巻数 | 既刊3巻(完結済み) |
田島先生と言えば「子供はわかってあげない」が代表作ですよね!
「このマンガがすごい!2015」オトコ編第3位、マンガ大賞2015第2位、さらには映画化もされるなど非常に評価を受けている作品です
そんな田島先生の待望の新作マンガという事で期待しか無いですね!
コミックの既刊は何巻?最新刊の発売は?
本書は全3巻で完結となっております
非常に綺麗にまとまっており、程よいボリュームかと思います
あらすじ
「あの人、本当は怒りたいんじゃないの?」
出典:amazon商品ページ
高校への進学を機に、叔父の家に居候することになった直達。だが最寄りの駅に迎えにきたのは見知らぬ大人の女性、榊さんだった。案内された家の住人は、親に黙って脱サラしたマンガ家(叔父)、女装の占い師、ヒゲメガネの大学教授、どこか影のある25歳OLと、いずれも曲者揃い。そこに高校1年生の直達を加えて、男女5人での一つ屋根の下、奇妙な共同生活が始まった。共同生活を送るうち、日々を淡々と過ごす25歳OLの榊さんに淡い思いを抱き始める直達だったが、彼女と自分との間には思いも寄らぬ因縁が……。
高校1年の主人公が親元を離れて暮らすのは、男女5人の共同生活・・非常にワクワクするあらすじですね
あらすじにもある通り、主人公と同居人の1人である「25歳OLの榊さん」の交流が本作の主題となります
ただし!本作が共同生活下で陳腐な恋愛ストーリーでは無いという点は強くお伝えしておきます!
本作の魅力
絵柄に騙されるな!
田島先生の絵はサラリとした印象でタッチも柔らかい優しい絵だと思います
しかし作中で出てくる話は意外を重めの物もあったりします
ですが「絵柄」「キャラクター達の掛け合い」「ストーリー展開」によってその重みを良い意味で軽くしてくれています
読んでいる時はさわやかな読了感があり、素敵な話だーと思います
しかし、改めて振り返ると「いや、あのエピソード結構エグくない!?」みたいな話もあったりで何とも不思議な作品で御座います
これは田島先生でなければ作れない作風だよなぁと感心してしまいます
個性豊かな住民を必要以上に掘り下げない!
共同生活モノといえば個性豊かな住人と、その人間関係が繰り広げる様々なエピソードが作品の魅力というか、悪く書くとありがちなパターンかと思います
しかし本作は非常に魅力的な登場人物がいるにも関わらず必要以上に掘り下げはしません!
あくまで主人公の主観に立った掘り下げ方を徹底していると感じました
そのため、話の主題がブレずに進んでいく構成で非常にストレス無く読むことができます
住人にフォーカスを当てたエピソードを書けば、いくらでも話数は稼げたと思いますが、そうはせずテーマを一貫した点が本作を名作に押し上げるポイントの1つかと思います
中だるみさせず綺麗に書き上げられたのは本当に素晴らしいですね!
まとめ
もし絵柄を見て「女性向け作品なのかな?」と敬遠している方がいれば、それはまったくの杞憂であるという事をお伝えしたいです!
男女問わず楽しめる非常に心温まる話なので、休日の昼下がりにまったり読むシチュエーションで是非読んでみて下さいませ←?
本記事で少しでも作品へ興味を持って頂ければ幸いです!