本日は雨穴(うけつ)さんの 著「変な家」を読み終わりましたので、感想をつらつらとレビューしたいと思います
※ネタバレ無しなのでご安心下さいませ
作品紹介
書籍情報
著者 | 雨穴(うけつ) |
出版社 | 飛鳥新社 |
発売日 | 2021/07/20 |
ジャンル | ミステリーホラー |
著者について
雨穴(うけつ)という独特の名前とビジュアルを持つ謎に包まれた著者
その経歴やプロフィールは全て「不明」となっております
雨穴さんのデビューは、人気サイト「オモコロ」で2018年に開催された「第5回オモコロ杯」にて一般公募から選ばれた記事でした
その記事もデビュー作と思えないクオリティと面白さなので是非見て欲しいです
現在はオモコロの記事だけでなくYoutubeでも動画を投稿されており、チャンネル登録数は2021年8月現在で42.5万人となっております
雨穴さんの作品リスト
あらすじ
話題騒然!!
出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B099WXTY6W/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
2020年、ウェブサイトで166万PVを記録
YouTubeではなんと700万回以上再生!
あの「【不動産ミステリー】変な家」にはさらなる続きがあった!!
謎の空間、二重扉、窓のない子供部屋—- 間取りの謎をたどった先に見た、「事実」とは!?
知人が購入を検討している都内の中古一軒家。
開放的で明るい内装の、ごくありふれた物件に思えたが、 間取り図に「謎の空間」が存在していた。
知り合いの設計士にその間取り図を見せると、 この家は、そこかしこに「奇妙な違和感」が 存在すると言う。
間取りの謎をたどった先に見たものとは……。
不可解な間取りの真相は!?
突如消えた「元住人」は一体何者!?
本書で全ての謎が解き明かされる!
本書の第1章はウェブサイト、Youtubeで公開中
ご存知の方も多いかと思いますが、本書の前半部分(1つ目の間取り)については、ウェブサイトおよび雨穴さんのYoutubeチャンネルにて公開中です
書籍を買うか迷っているという方は、こちらを先にご覧になっても良いかもです
ちなみに雨穴さんは見た目にインパクトがあるので、怖いのが苦手な方は書籍が良いかもしれませんw
(他の動画も非常に不気味かつユーモアがあり、私は大好きです)
感想
新たな間取りから展開する衝撃の展開
Youtubeの動画は視聴済みで序盤の内容は知っていましたが、書籍で読むとまた印象が変わります
逆に1つ目の間取りの話である意味完結していた話ではあったので、書籍化により追加された話は蛇足になるのでは?と思っていましたが、良い意味で裏切られました!
より謎が深まっていく展開にグイグイ惹き込まれ、一気読みしてしまいました
内容についてはミステリー小説なので踏み込んでは書けないですが、展開が予想外の連続で非常に面白かったです
少々不気味な雰囲気が漂う所も雨穴さんっぽいなーと思いながら読んでいました
書籍化を考えた編集も素晴らしい
登場人物は間取り図を見ながら会話を進めているのですが、ページ毎に間取り図を挟んでくれるので、ページを行き来しなくても話に集中できます
このユーザーフレンドリーな点が個人的にかなり高評価ポイントでした
登場人物もコンパクトにまとまっており、話の展開もスピーディーでダレる事なく最後まで怒涛の勢いで、読み手側を不気味な間取りの謎へ迫らせてれます
「3つの間取り図」を元に展開していく話にきっと夢中になれると思いますよ
不気味な雰囲気が好きな方にはオススメ!
主人公達の分析で、かなり近い所まで推測できているはずなのに、どこか核心に迫れていないモヤモヤ感・・
そして新たな出てくる新事実によりさらに不気味な雰囲気が漂い出し、主人公は事件に巻き込まれないか心配になるハラハラ感が絶妙でした
ラストのある人物のセリフで「良い感じの後味の悪さ」を残してくれるのが最高に良かったですw
私の大好物な系統の作品でした
まとめ
間取り図にそこまでロマンを感じるタイプでは無かったのですが、本書を読んで少し間取り図を読み解けるようになりたいなと思いました(単純)
ふと見た間取り図に違和感を感じる事ができるかも!?
という訳で短めではありますが「変な家」のレビューで御座いました
このレビューで興味を持って頂ければ嬉しいです!
待望の新刊出ました!レビュー記事書いてます!