本日は絵本雑誌「MOE」のえほん、「いらないねこ」のレビューです
タイトルから何やら不穏な空気が流れていますが果たしてどんな話だったのか・・
あらすじと感想をレビューしていきたいと思います!
書籍情報
ヒグチユウコ
出版社:白泉社
大人気絵本『せかいいちのねこ』に続く、ぬいぐるみのニャンコの新作絵本がついに登場。捨てられた子猫を「おとうさん」になって愛情いっぱいに育てるニャンコと、あたたかく見守る優しい猫たちの感動の物語!
出典 白泉社HP:https://www.hakusensha.co.jp/books/9784592762157
シリーズについて
2021年現在、シリーズ3作品が発売されております
本作「いらないねこ」は2作目の作品であり、前作の続きとなっております
始めてこのシリーズを読む際は是非1作品目「せかいいちのねこ」をお読み下さい!
「せかいいちのねこ」のレビュー記事はこちら
あらすじ
前作ではニャンコは様々な猫の善意にふれ、物事の本質は外見だけでは見えない事を学びました
そして本作では逆に「悪意」について触れる事になります
ニャンコはある日捨てられた3匹の子猫を見つけます
辛うじて生きていた子猫を保護し父親として育てる事にします
相棒の「アノマロ」「いじわるなねこ」と3人で協力して子猫を育てるニャンコ達
やがて子猫はすくすく成長していって・・
というのが本作のあらすじとなります
感想
読んでいる間、終始涙腺にダメージを受けておりました
話の内容としては少しだけ暗いテーマではありますが、ニャンコ達が子育てに奔走する姿に胸が打たれました
前作で個人的に1番好きな猫だった「いじわるなねこ」は本作でも大活躍で、やっぱり私は彼が1番好きです
子猫に関わる全ての猫が優しくて、本当に温かい気持ちになります
そして何と言っても絵が素晴らしい!
可愛らしいタッチで描かれる猫達は柔らかそうでモフモフしたくなりますねw
猫たちは何気に皆お洒落なんですよね
中でも「いじわるなねこ」は毎回着ている服が変わるお洒落さんなんですよ
恐らく飼い主に愛されているという事が読み解ける素晴らしい仕掛けですね!
対象年齢は?
前作と同様に難しい漢字は使われてませんし、ルビもしっかり振ってあります
ただ、善意や悪意といった前作よりは少し難しい言葉も出てきますので一緒に読んで意味を教えてあげると良いかもしれません
特にニャンコが遭遇する「悪意」の部分については解説をし、その意味を理解して貰う事がお子さんに取って学びに繋がると思います
本作も非常に良い作品でした
大人も子供も関係無く楽しめる絵本となっておりますので是非お読み下さい!
本記事で興味を持って頂けたら嬉しいです!